三脚を買った話
随分前の初星演舞2日目の朝に三脚を買いました(ご報告).ヨドバシカメラで.(倒置法)
8月にもManfrotto 055を買ったが,そのレビュー等々をしてなかったので,それも兼ねて今からレビューしてみたいと思う.
Contents
買った奴
- Manfrotto 055プロアルミニウム三脚3段+RC2付き3ウェイ雲台キット / MK055XPRO3-3W
- Manfrotto befree アルミニウム三脚ボール雲台キット(新グレー) / MKBFRA4GY-BH
8月に買った奴が055,先日買った奴がbefreeだ.特に断りがない限りは055,befreeと呼称する.
性能比較
それぞれの大まかな性能をまとめてみる.全て公式HPの公称値である.
項目 | 055 | befree |
---|---|---|
重量[g] | 3500 | 1400 |
最大耐荷重[kg] | 8 | 4 |
格納高[cm] | 74 | 41 |
全伸高(1)[cm] | 183 | 144 |
全伸高(2)[cm] | 153 | 123 |
最低高[cm] | 9 | 34 |
ただし全伸高(1)はセンターポールを伸ばした状態,全伸高(2)はセンターポールを伸ばしていない状態の数値である.
ただ数字だけ言ってもしょうがないので,写真で見てみよう.
写真で比較パート
055の特徴
055は主に星撮り用やガチる時用に買ったので,構図の微調整がしやすい3Way雲台付きの物を購入した.
3Way雲台はヨー,ピッチ,ロール軸を独立して動かせるため,構図の微調整に向く.その分構造が大掛かりになるため,可搬性は落ちる.
055の重要な機能として90°センターポールは紹介しておくべきだろう.
この機能はその名の通り,センターポールを90°傾けることができる機能である.
いい感じの機構なので,変形過程を示す.
STEP1 ネジを緩めたのち,センターポール下のボタンを押しながら…
STEP2 センターポールを引っ張る.
STEP3 そのまま倒して…
STEP4 ガシャッとなるまでセンターポールを入れてネジを締める.
こいつを使うことで様々な状況に対応することができ,三脚利用の幅が広がる.
また,全伸高が183cmとワイの身長よりも高く,多くの場合,高さでは困ることはないだろうと思われる高さである.
欠点
何を隠そう,重い.
重量が3.5kgと三脚にしてはそこそこ重たい部類に入るため,持ち運びには一切向かない.HOTCHPOTCHの時はこれとカメラバッグを担いで東京を1日観光したが,死ぬかと思った.
そもそも長距離持ち歩くこと自体が想定外の運用なのだから仕方ない.こいつを運用するのは車で移動して展開する時や近場で撮るときに限られるだろう.
また,ケースが別売りとなっている.どうも高級三脚では当たり前っぽいが.
そのため,Manfrotto純正のMBAG80PNを購入した.
このバッグは純正なだけあって,作りはそこそこしっかりしており,大きく開くこともできる.それを利用して追加でタオルなどのクッション材を入れることもできる.
しかしながら,キッチリ運用するならば重さはほぼ無視できるし,高級三脚のスタンダードを強力な欠点にすることは難しいだろう.
Befreeの特徴
Befreeの特徴は何と言ってもその可搬性にある.
40cmという縮長は,リュックの中に三脚を入れられるということを意味する.また,航空機内にも持ち込むことができる.
しかしながら,全伸高はF143よりも高くなる.
なぜこういうことが起こってしまうのか.その秘密はBefreeの画期的な収納方法にある.
文章で説明するより,写真で見てもらった方が早いので,写真で説明する.
STEP1 センターポールを伸ばす.
STEP2 レバーを回し折り畳み状態に設定する
STEP3 足を180度回転させる.
STEP4 3本全てに同様に行う.
このような収納を行うことで,雲台分の高さがキャンセルアウトされて,縮長40cmという驚異的な短さに収まりながらも,十分な全伸高を出せるのである.
また,055と違って,こちらの雲台はボール雲台となる.
ボール雲台は,各軸が同時に稼働するため,素早い構図調整が可能となる反面,構図の微調整が難しく,水平出しも困難となる.
今まで3Way雲台に慣れ切った筆者は,カメラを支えずにレバーを緩めてしまい,カメラが一気に下を向くということを何回もしでかしたため,実はボール雲台はあまり好きではない.
これからお世話になるはずなので,これから慣れていきたいと思う.
ところで,こいつには055並みに足を開いたり,90°センターポール機能はない.そのため,最低高を出すためには,ちょっとした工夫が必要となる.
STEP1 センターポールのネジを外す.
STEP2 センターポールを抜く.
STEP3 逆に取り付ける.
STEP4 カメラを取り付けて完了.
当然,カメラの操作も逆になるのでなかなか面倒.
ここまでして最低高を出したいかと言われれば微妙だが,一応説明書にも書いてある公式な機能なので載せておく.
また,先ほど出したように,Befreeには専用ケースが付属する.
割とギリギリではあるが,無理やりという範囲ではないほどピッタリに設計されている.
欠点
当然っちゃ当然なんだが,耐荷重が結構ギリギリ.そもそもトラベル三脚に耐荷重を求めてはいけない.
でもそれ以外に欠点らしい欠点は見当たらない.学生でも手の届きやすい,いい三脚と言えるだろう.
まとめ
055もBefreeも,適材適所,最適運用を心がければ,大変心強い味方となってくれる三脚となる.
055は大半の人にとって大げさかもしれないが,Befree程度なら購入してはどうだろうか.
おまけ
三脚の雲台は規格が統一されていることが多いため,相互に付け替え可能である.
なので,例えば…
こんなことや
こんなこともできる.
やる意味はないがな!!