残念ながらお金を用意することができませんでした

カメラやらアイマスやら電波やら電気電子やらいろいろと書いていくやつ

第一級アマチュア無線技士を受けた話

 oboN(edeN)

 2018年8月期の第一級アマチュア無線技士の試験を受けてきたので前回同様レッポヨを書いておく.

 ↓前回の奴

andrew.hatenablog.com




1アマ is 何

 これ持っとけばすべてのアマチュア無線局が弄れるってワケ.出力制限も周波数制限もないしモールスも出せる.(免許されるとは言っていない.)アマチュア無線の中では最強資格.

 一陸技では工学が免除にならない為,1アマを取って初めて無線従事者試験の工学を全制覇したことになる.




試験科目

 いつものごとくアマチュア無線技士 - Wikipediaから引用.

無線工学

  1. 無線設備の理論、構造及び機能の概要
  2. 空中線系等の理論、構造及び機能の概要
  3. 無線設備及び空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能の概要
  4. 無線設備及び空中線系並びに無線設備及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用の概要

法規

  1. 電波法及びこれに基づく命令の概要 注 モールス符号の理解が含まれる。
  2. 国際電気通信連合憲章、国際電気通信連合条約及び国際電気通信連合憲章に規定する無線通信規則の概要

 一陸技の時と同様,電卓持ち込み不可.しかし,計算問題の難易度はそんなに高くないし,計算が必要な問題数も少ない.

 工学はA問題25問B問題5問の計30問,法規はA問題24問B問題6問の計30問.150点満点の7割,105点で合格となる.

 難易度は工学は当然一陸技より簡単,法規は一陸技より難しめだと感じた.しかし,合格点が高めに設定されているので,油断すると死ぬ.

 一番の難関は法規で出題される"電波の型式コード","モールス","Q符号"である.これらは完全に暗記となるので,中々辛いものがある.

 後日それらの自己流の覚え方をまとめた記事を上げてみたいと思う.




試験当日

 今回は一陸技のように二日間も試験をやらないので楽である.また,休日の試験なので大変受けやすい.会場も熊本市内の中心部で向かいやすく,人も多かった.

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図1. いつもの

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図2. 受験番号.

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図3. 案内のホワイトボード.今回は席順が決められていた.

 一方正式な受験者は44人であった.しかも数名程度が欠席していたため,実質的には40人程度であろう.

 9時半から法規,1時から工学だった.法規では嫌らしい問題が多かったように思う.一方工学は簡単だったように感じる.どちらも退出可能時間+10分以内に退出した.

 法規の試験では見直し中にA-24をマークしていないというミスに気付いた.寝不足は良くない.また,

「無線局」とは,無線設備及び無線設備の操作を行う者の総体をいう.ただし,受信のみを目的とするものを含まない.この受信のみを目的とするものには,中央集中方式,二重通信方式の方式により通信を行う場合に設置する受信設備等事故の使用する送信装置に機能上直結する受信設備は含まれない.

というような滅茶苦茶いやらしい問題が多かった.(普段は「操作を行う総体がどこまでなのか」ということを聞いてくる問題で,「受信設備」に関してはノータッチだった.)

 試験後は熊本観光をして,前回泊めてもらった知人と一緒に飯を食って帰った.

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図4. 修復中の熊本城

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図5. 合流ポイントに向かう際に見つけた.無線オタクにはそこそこ価値のある場所ではないだろうか.




勉強したこと

 今回は「第一級アマチュア無線技士試験問題集 合格精選400題」を使用した.理想では一陸技の時と同じような問題集が欲しかったが,他の問題集は工学の解説が長ったらしく,結果このテキストが一番近いように感じた.

第一級アマチュア無線技士試験問題集 (合格精選400題)

第一級アマチュア無線技士試験問題集 (合格精選400題)

 一応今回の勉強時間はこんな感じだ.

  • 法規:8日間,およそ40時間,テキストを4周
  • 工学:3日間,およそ15時間,テキストを1週+分からないところだけ2週目

 しかしこのテキストは少し古く,新問が毎回出る試験では少し心もとない.なので,前日の土曜日にはH29年の3回分の過去問を解いた.これがかなり効いて,工学では4問ほど土曜日に解いた問題が出た.

 なので,これから1アマを受けようとする各位はテキストだけでなく数期前の過去問を解いておくことを強く推奨する.




結果

 5chの上級アマスレに解答速報モドキが載っていたため,そちらを参考に自己採点してみた.

 2018/08/14 公式の解答をチェックしたところ工学のB問題で1問ミスが発覚した.発電の時はフレミング右手なんだよなぁ…(外積しか覚えてない弊害)

工学:145/150 96.7%

法規:139/150 92.7%

 マークミスがなければ合格となる.今回はちゃんと無線工学の理解が進んだのでかなり良かったと思う.

 解答発表は14日,合格通知発送は28日,Webでの合格発表は29日となるようだ.




まとめ

 工学だけで言うと,1アマの方がより実践的というか,普段無線を弄っているならその無線について深く理解が出来るような問題が多いと感じた.一陸技は実務で使うため,個人で扱える範囲で知識を転嫁しづらいように感じた.

 08/29追記

 お疲れ様でした.

 従免が届き次第,F2Aを追加するために局免の変更をしたいと思う.




今後

 取りあえず1アマが取れたらモールスが出せるようになるため,VX-8でも免許範囲が変わってくる.免許が届き次第,変更申請をしてみたいと思う.

 次は航空通でも取るかな…