残念ながらお金を用意することができませんでした

カメラやらアイマスやら電気電子やらいろいろと書いていくやつ

知ってると楽しいカメラの使い方

この記事は「実質K高専アイドルマスター同好会 Advent Calendar 2017」4日目の記事です.(ここまでテンプレ)

adventar.org

(BGM:Make Up City)

千早カメラについてぇ……

お話します(キリッ

みんなぁ……

「千早カメラ」って……

知ってるかな??……

「千早カメラ」っていうのはね……

……例えば……!!

RX-100M2を……

買うと……

気持ちがいい,とか……

kakaku.com

あるいはぁ……

RX-100M2でぇ……

……写真を撮るとぉ……

いい写真が撮れる.

といったことを……

「千早カメラ」というんだ(棒)

よってアイドルマスターはカメラ

よってアイドルマスターシンデレラガールズもカメラ

よってアイドルマスターミリオンライブ!もカメラ

よってアイドルマスターSideMもカメラ

以上より,この記事はアドベントカレンダーの参加要件を満たしている(Q.E.D.)

12/02の歯車君の記事とネタが被ったがそんなことは気にしない.

 クソみたいな前置きは置いといて今日は写真を撮るときに知っておくと楽しいことを書いておきます.F値とかの話なので初心者向けですが,カメラガチ勢の方も楽しめるかもしれません.カメラのLesson初級編.(翼ちゃんだいすき)

 本当はそれぞれの要素で1つ記事が書けたりするけど簡単に書くようにします.Wikiに書いてあることをまとめてるだけなので出典は事情がない限り書きません.カメラ警察㌠はコメントで不備を指摘してください!!

 あと,初めてMarkdown記法で書いてるので何かやらかすかも.


Contents



Introduction

マニュアルモードって知ってる!?!?!?!!!?!???!?!??

 写真を撮るときにオートモードで撮ってるそこの君ィ!!そんなんじゃ甘いよ(棒)

 最初の1週間くらいはそれでいいかもしれないが,飽きが来ないのだろうか??(反語表現).そんなときはオートモードから少し抜け出してみるとよい.オートモードから抜け出すときには少なくとも写真の明るさに関する3つの知識が必要となる.すなわち,「F値」「シャッター速度」「ISO感度」である.これからその3つの知識+αをお教えする.

F値(F-Number)

明るさへの影響

 まずはこいつを見てくれ.こいつをどう思う??

Fig1 RX-100M2のレンズ部分(絞り開放)
 まったく…意味わからないです…

 じゃあこいつも見てくれ.

Fig2 RX-100M2のレンズ部分(小絞り)
 なんか出てきてる…なんか出てきてない??

 この出てきた奴のことを絞りという.中学の理科で顕微鏡を弄った時にステージの下にあった「しぼり」と役割的には同じである.つまり,絞りは光量を調整する役割を担っている.

Fig3 Fig2の絞り部分に色を付けた.椎名法子ちゃん!!
 F値というのは,「絞りをどれだけ絞ったか」ということを示すパラメータである.厳密な定義式は以下の通りである.

\displaystyle F_n = \frac{f}{\Phi}

\displaystyle F_n:\mbox{F値},f:\mbox{焦点距離}[mm],\Phi:\mbox{有効口径}[mm]

 有効口径は,簡単に言うと「レンズに入射した平行光線が通り抜けることができる円の直径1」となる.よって,焦点距離を固定してF値 \sqrt{2}倍になると,有効口径は 1/\sqrt{2}倍となる.有効口径が1/\sqrt{2}倍になるということは,光が通過できる面積は半分となり,センサに到達できる光の量が半分になるということになる.

 ちなみに,F値を限界まで下げることを開放,F値を限界まで上げることを小絞りという.前者はよく使うので覚えておこう.

 難しいことをダラダラと述べたが,この項のまとめ

  F値を下げると明るくなる!!

F値被写界深度

 今まで絞りについて明るさの側面からお話ししてきたが,絞りにはもう一つ重要な役割がある.それは,写真のボケ具合を調整する役割だ.

 こちらも写真を見てもらった方が早いだろう.F11で撮った写真とF1.8で撮った写真を列挙する.なお,明るさが同じになるように調整している.

Fig4 F11で撮った写真.そこそこ奥の方まで罫線が見える.

Fig5 F1.8で撮った写真.罫線ってレベルじゃねぇ!!

 F11とF1.8の差は一目瞭然だろう.F11ではピントが合う距離が長く,F1.8ではピントが合う距離が短くなっている.このピントが合う距離のことを被写界深度という.F値が低ければ低いほど,ピントの合う距離が短くなる.

 ピントの合う距離が短いことを被写界深度が浅いパンフォーカス(ただしこれは和製英語)といい,ピントが合う距離が長いことを被写界深度が深いという.なぜか後者の和製英語はないようだ.

 下に被写界深度を簡略化した図を載せておく.

Fig6 被写界深度の簡単な図解


 被写界深度を意識すれば,「おっ」と思わせられる写真が撮れるようになるかもしれない.
Fig7 雨,無音,車内にて(K-5II + DA35mm/52mm/F2.4/ISO200/(1/500)sec)

 この項のまとめ

  F値を下げるとボケる!!

シャッター速度(Shutter Speed:SS)

明るさへの影響

 デジタルカメラで写真を撮る際には,レンズの奥にあるセンサにレンズから入ってきた光を当ててやらなければならない.その光を当てる時間のことをシャッター速度という(厳密には違うが実用上そういう理解でも問題ないだろう).

 また,シャッター速度は秒で示されるが,0.3秒以上は小数,0.3秒未満は分数表記となる.また,カメラでは,小数には"を付けて,分数では分母のみの表示となることが多い.具体的には,0.5秒→0.5",1/125秒→125という感じである.

 当然,光を当てる時間を長くしてやれば写真は明るくなるし,短くしてやれば写真は暗くなる.これは簡単.これを極端にしすぎると,黒潰れ白飛びが起こる.逆に黒潰れや白飛びが起こらないことを適正露出という.一応,例として写真を上げておく.

Fig8 シャッター速度が速すぎた例.写真全体が黒潰れを起こしている.被写体はFig9と一緒.(RX-100M2/28mm/F3.2/ISO1600/(1/10)sec)

Fig9 しっかり写っている例.これが適正露出(RX-100M2/28mm/F3.2/ISO1600/60sec)

Fig10 白飛びを起こした例.猫以外が白く飛んでいる.(K-5II + DA35mm/52mm/F5.6/ISO800/(1/320)sec)

 曇りの日などは被写体が黒潰れしたり,空が白飛びしたりするため,調整が困難となる.RAW現像をする場合は多少マシになるかもしれないが,大体の場合は空を飛ばして諦めるしかない.

 この項のまとめ

  シャッター速度を上げると明るくなる!!

シャッター速度と手振れ

 「シャッター速度上げると明るくなるんか!!0.5秒にしたろ!!w」とばかり考えると大変なことになる.シャッターを上げている間にカメラが動くと,立派な手ブレ写真が完成する.

 当然ながら,手ブレを起こすと(あえて利用しようとしない限りは)その写真は使い物にならない.そういうことを起こさないためには,自分が手ブレしない限界のシャッター速度をあらかじめ把握しておく必要がある.これは人によるが,大体1/20~1/10秒くらいになる.私の場合,RX-100M2で1/15秒くらいが限界である.プロ写真家(?)YNMさんはこの間1/13秒で撮っていた.おっp…おっぱげた….

 ただし,これらの話は全て「手持ちで」撮影した時の話だ.カメラが動かなければ,シャッター速度はいくらでも遅くできる.カメラを地面やテーブルの上に置く,三脚で固定するなどの方法により,シャッター速度を30秒くらいまで下げることができる.これを利用すると,面白い写真が撮れる.

Fig11 Night Venus GP(RX-100M2/28mm/F5.6/ISO100/6sec)

 このように,光源の移動が線状になって表れる.このように,シャッター速度を遅くして写真を撮ることを長時間露光と言ったりする.「露光」はセンサ(昔はフィルム)に光を当てることである.

 また,高速で移動する物体を撮るときは,普段よりもシャッター速度を早くする必要がある.カメラは動かなくても,被写体が動くので結果的に被写体がブレてしまう.

 この項のまとめ

  シャッター速度の下げ過ぎには気を付けよう!!(注意喚起)

ISO感度(ISO Sensitivity)

明るさへの影響

 レンズを通ってきた光は絞りとシャッターという障害をかいくぐり,ついにセンサという聖域-サンクチュアリ-へと到達する……

 …にはするのだが,光を電気信号に変換する際,どのくらいのレベルで変換するかにより,写真の明るさが変わってくる.

 その変換レベルをISO感度という.ISOの読み方は「イソ」,「アイソ」,「アイエスオー」など様々であるが,大体どれでも通じる.とくに宗教戦争も行われていない.

実際のところどの呼び方が多いのか調べた結果

 「アイエスオー」派が圧倒的多数だった.私は「アイソ」派だが,なんと6%しかいない.悲しいなぁ…

 「感度」とついているので想像に難くないが,ISO感度が高ければ写真は明るくなるし,低ければ写真は暗くなる.ISO感度を変えて明るさを変える場合,変換レベルを変えているだけなので,被写界深度やブレなどには影響が出ない.

 この項のまとめ

 ISO感度を上げると写真は明るくなる!!

ISO感度とノイズ

 先ほどの説明だけでは「被写界深度とかブレがないならISO感度上げればいいじゃんアゼルバイジャン」となる人もいるだろう.そんな人は次の写真を見て欲しい.

Fig12 ISO感度を上げまくった写真(ISO512000)

 なんかすごいことになっているのがお分かりいただけるだろう.このように,ISO感度を上げれば上げるほど,ノイズは酷くなる.電子回路にとってノイズは逃れられぬ業-カルマ-なのである.

 最近のカメラではISO12800とか51200が使えるが,使えるからといって使い物になるとは限らない.目安としては,ISO800以下を使用することが望ましい(と勝手に考えている).

 しかしながら,CMOSセンサの性能向上や画像処理エンジンの最適化などにより,実用に耐える感度は着々と向上している.人によってはISO1600くらいならOK,ISO3200くらいならOKという考え方もある.

 実際に,星の写真がすごいKAGAYAさん(@KAGAYA_11949)もISO10000を使われていたりする.

 どこまでISO感度を上げるかは,どれだけノイズを許容できるかによるだろう.

 この項のまとめ

 ISO感度の上げ過ぎには気を付けよう!!

撮影モード

 今までF値,シャッター速度,ISO感度について話してきた.しかし,最近写真を始めたという人がすべて調整するというのは厳しい.そこで使えるのが絞り優先,速度優先などのカメラの撮影モードである.

 撮影モードをうまく使えば、調整する項目をグッと減らすことができる.積極的に活用してもらいたい.

絞り優先モード(A,Av)

 絞り優先モードは,F値を指定してシャッター速度をカメラが自動的に調整してくれるモードである.このモードを使用すると,F値を自由に固定した状態で撮影ができる.  このモードを使用する場面は,主に被写界深度を調整したいときである.絞りを開放すれば被写界深度を浅くすることができるため,注目してほしい所にピントを合わせて主題がはっきりとした写真が撮れる.

 勘のいい読者は気づかれたかもしれないが,このモードはISO感度は調整してくれない詳細については後述するが,基本的にカメラの「F値とシャッター速度」と「ISO感度」は調整系統が別物なのだ.よって,シャッター速度とISO感度を同時に調整することはできない.

 この事情により,絞り優先モードを使っても,ISO感度を指定してやらなければならない.少し面倒くさいかもしれないが,ISO感度も指定してやろう.

 また,このモードは筆者(に写真の撮り方を教えてくれた師匠)おすすめのモードである.普段写真を撮るとき,被写界深度を意識することにより,上達が見込めるっぽい.

 この項のまとめ

  Aモードはシャッター速度をカメラが決めてくれる!!

シャッター速度優先モード(S,Sv or T,Tv)

 シャッター速度優先モードは先ほどと同様,シャッター速度を指定して,F値をカメラが自動的に調整してくれるモードである.このモードを使用すると,シャッター速度を自由に固定した状態で撮影できる.

 このモードを使用する場面は,主に長時間露光をするときや,速度が速いものを撮るときである.長時間露光する時にはシャッター速度を10秒とかに設定すればよいし,高速な被写体を撮るときは1/1000秒などに設定する.また,このモードも先述の通り,ISO感度を指定する必要がある.

 ところでこのモードには略称にTを使う場合とSを使う場合がある.これは多分,カメラにISO感度優先モードが搭載されているかされていないかの違いによるものと思われる.ISO感度優先モードで"Sensitivity"のSを使うため,Sを割り当てれないことにより,"Time"のTを使っているものと思われる.

 どちらがどのモードであるかは,各自のカメラの取扱説明書を参照願いたい.多分PENTAX以外のメーカーのカメラはSもしくはSvとなっているはずである.

 この項のまとめ

  S(T)モードは絞りをカメラが決めてくれる!!

ISO感度優先モード(Sv)

 先ほど少し触れたが,PENTAXカメラにはこのモードが搭載されている.逆に他のカメラメーカーにこのモードが搭載されているという話は聞いたことがない.

 このモードはISO感度を指定して,F値とシャッター速度をカメラが自動的に調整してくれるモードである.よっぽどノイズを抑えたいときには使えるが,絞り優先,シャッター速度優先でもISO感度は固定するので,ぶっちゃけ使い所さん!?が思いつかない.

 価格ドットコムの口コミによれば,「明暗差が激しい場所でISO感度を急激に変える必要がある場合」や「ISO感度をどんどん変えてノイズの状況を確認したい場合」に使うようである.2

 使ったことはない.

 この項のまとめ

  Svモードは絞りとシャッター速度をカメラが決めてくれる!!



シャッター&絞り優先モード(TAv)

 ISO感度優先モードとは反対に,シャッター速度とF値を指定して,ISO感度をカメラが自動的に調整してくれるモードである.こちらもPENTAXのカメラにしか搭載されていないようである.3

 こちらは被写界深度もシャッター速度も指定したい!!と欲張りたい場合に使える.例えば暗い所で手持ちで被写界深度の浅い写真を撮りたいときにはもってこいである.Sモードよりかは使用機会がありそうでる.

 調べてみたらニコンのカメラでは同じようなことができるもよう.やり方はこちらを参照願いたい.

 この項のまとめ

  TAvモードはISO感度をカメラが決めてくれる!!

マニュアルモード(M)

 今までカメラが調整してくれるモードを紹介してきたが,このモードは全て自分で調整しなければならないモードである.それだけ難易度が高いが,カメラの醍醐味でもある.

 星の写真はマニュアルモードでないと撮れないし,自分で何もかも設定できるため,撮影技術の向上も見込める.

 とはいえこの記事はあくまで初心者~中級者向けなので,細かくは言及しないし,しようもない.

 この項のまとめ

  Mモードは全部自分で調整する!!

露出補正

 「いろいろモードを使ってみたけど,なんか写真が暗い/明るい…」と思ったそこのアナタ.そういう時には露出補正を使ってみよう.

 露出補正とは,本来カメラがベストと考える明るさから,少し明るく/暗く調整してもらうことである.調整する時は,+0.7Ev,-1.3Evというように調整する.値が+の時には写真は明るくなり,-の時は暗くなる.

 唐突にEvという単位が出てきたが,こちらは後述する.

 露出補正のやり方は各自取扱説明書を参照願いたい.索引で「露出補正」と引けば出てくるはずである.

 この項のまとめ

  暗く感じたら+,明るく感じたら-!!

Conclusion

 今まで長々と話してきたが,今まで話してきたことを簡潔にまとめると,以下のようになる.

  • 写真を明るくするためには
    1. F値を上げる
      • ただし,ボケるようになる
    2. シャッター速度を下げる
      • ただし,ブレるようになる
    3. ISO感度を上げる
      • ただし,ノイズが酷くなる

  • カメラが調整してくれるモードもある
    1. 絞り優先モード(Av)
    2. シャッター速度優先モード(Sv,Tv)
    3. ISO感度優先モード(Sv)
    4. シャッター&絞り優先モード(TAv)
  • これらのモードで明るい/暗いと感じたら露出補正を行う
    • +の値で明るく,-の値で暗くなる

       これでアナタも明日から脱初心者だ!!

 ここまでカメラについて初心者向けに書いてみたが,いかがだっただろうか??普段のクソみたいなネタ満載の記事を期待されていた方には申し訳ないと思っている.

 質問等あれば,どんどんコメント欄に書いていってほしい.暇な時に調べてみる.




おまけ

 ここからはカメラのLesson延長戦となる.難しい割にはあまり役に立たない知識なので,おまけとして考えてほしい.

 カメラを使い慣れてきたら,「なぜF値があんなに微妙な値になっているのか」とか「なぜシャッター速度があの数字に決まっているのか」という疑問を覚える方も多いのではないか.私もその1人である.

 この疑問を解決するためには,先ほど出したEv値という概念を理解するとよい.本おまけでは,Ev値について説明していきたいと思う.

読み飛ばしたい

Ev値について

 今までF値やシャッター速度やISO感度などに対して,明るくなる/暗くなる等の表現を用いてきたが,具体的にどのくらい明るくなる/暗くなるかの数値がこれまで示されてこなかった.F値やシャッター速度,ISO感度が写真の明るさに与える影響を統一して数値化したシステムのことを,APEX(Additive system of Photographic EXposure)という.

 このAPEXでは,F値をAv値,シャッター速度をTv値,ISO感度をSv値として表現する.各変換式を以下に示す.

 \displaystyle A_{v} = log_{2}F^2 = 2log_{2}F \mbox{   } (F:\mbox{F値})

 \displaystyle T_{v} = log_{2}\frac{1}{t} = -log_{2}t \mbox{   } (t:\mbox{シャッター速度}[sec])

 \displaystyle S_{v} = log_{2}NS_x \mbox{   } (N:\mbox{換算係数},S_x:\mbox{ISO感度})

 唐突に換算係数が出てきたが,この換算係数がまた面倒くさい.APEXのWikipedia(英語版)には,

\displaystyle N is a constant that establishes the relationship between the ASA arithmetic film speed  \displaystyle S_{x} and the ASA speed value  \displaystyle S_{v}. The value of  \displaystyle N is approximately 0.30 (precisely,  \displaystyle 2^{-7/4}). https://en.wikipedia.org/wiki/APEX_system

 となっている.意訳すれば,「NはASA算術フィルム感度(=ISO感度のこと)とASA速度値(= \displaystyle S_{v}値のこと)の関係で決まる定数やで.大体0.30や(厳密には \displaystyle 2^{-7/4}やがな).」といった感じか.

 一方,シーシーエス株式会社さんのテクニカルガイド・コラム4には,

APEX関係式は、露出制御値を(2を底とする)対数値に変換することにより、各制御値の倍数系列の変化量を整数系列(1,2,3,・・・)で表すようにしたものです。 媒体感度 SX は倍数系列のISO値(・・・、25、50、100、200、400、・・・)で表現されます。このISO値を SV 値に変換するに当たり、そのまま(2を底とする)対数に変換すると整数値にならず、中途半端な値になってしまいます。そこで、最も一般的に使用されるISO感度100が SV =5 というキリのよい整数値となるように導入した換算係数が N =0.32 ということです。 https://www.ccs-inc.co.jp/guide/column/light_color/vol26.html

 と別のことが書いてある.まぁどちらも0.3程度であるということには変わらないため,特に問題ないだろう.今後,数値の綺麗さを重視し,N=0.32を用いることにする.

 そして,今まで触れてこなかったが,写真の明るさを決める要素がもう1つある.それは,「被写体の明るさ」である.APEXではこれもBv値として数値化する.

 \displaystyle B_{v} = log_{2}\frac{B}{NK} \mbox{   } (B:\mbox{輝度}[cd/m^2],K:\mbox{反射光式露出計の校正定数})

 はい.また定数です.こちらは先ほどのテクニカルガイド・コラム5では,

反射光式露出計の校正定数 Kは、一般的撮影における被写界の平均的反射率(18%近辺)の撮影部分が撮影媒体(フィルムやCCD撮像素子など)によって中庸な濃度(neutral gray)に仕上がる条件になるように、通常は、10.6~13.4 程度の値が設定されます。 https://www.ccs-inc.co.jp/guide/column/light_color/vol26.html

 ってなってるのでそうなんでしょう.もうここまでくるとガチの光学屋しか分からなさそう.

 以上の値を使って,Evを定義することができる.

 \displaystyle E_{v} = A_{v} + T_{v} = S_{v} + B_{v}

 これがEv値の定義である.長かった….Ev値が一定となれば,同じ明るさの写真が撮れるということになる.

 この式から,絞り優先モード時は以下の式に基づいてシャッター速度が制御されている.

 \begin{eqnarray*} 
T_{v} &=& E_{v} - A_{v}\\
&=& S_{v} + B_{v} - A_{v}
\end{eqnarray*}

 この式の A_{v}を我々が自由に設定できる.すると S_{v} , B_{v}は一定値で無ければ, T_{v}が決定できなくなる.

 この話はカメラが設定する値を方程式における変数,我々が指定する値を定数とみなせばわかりやすい. E_{v} S_{v} + B_{v}で, B_{v}は被写体の輝度と定数によって決定されるため,カメラは直接コントロールできない.この状態で, S_{v}をカメラに設定しろと言っても, T_{v} = S_{v} + B_{v} - A_{v}は二元一次方程式となり,解が定まらなくなる.よって, S_{v}をこちらで指定してやり,変数を1つにすることにより解ける方程式にになる.

 ISO感度優先モード??知らんなぁ…(すっとぼけ)

 カメラでは,Av値,Tv値が1/3ごとに,Sv値が概ね1ごとに変えられるように設計されている.これは以下の式変形と計算により証明できる.

 \begin{eqnarray*} 
A_{v} &=& log_{2}F^2 \\
F&=&\sqrt{2}^{A_v}
\end{eqnarray*}
 \begin{eqnarray*} 
T_{v} &=& -log_{2}\frac{1}{t}\\
t&=&2^{-T_v}
\end{eqnarray*}
 \begin{eqnarray*} 
S_{v} &=& log_{2}NS_{x}\\
S_{x}&=&\frac{2^{S_v}}{N}
\end{eqnarray*}

 計算結果は最後に表として示す.

 これによって,F値とシャッター速度とISO感度が写真の明るさに与える影響が数値化することができた.ある写真を撮った時から絞りを1Ev分絞り(=Avを1小さくする),シャッター速度を1Ev分遅くする(Tvを1大きくする)と,元の写真と同じ明るさになる.

 上級者になると,「1段絞る」とか「感度1段上げる」とか言う表現を使うが,この段というのはEv値と同義となる.

 知っておいて写真が劇的に変わるということはないが,頭の片隅に置いておくと,写真を撮るときに役に立つかもしれない….

Av値,Tv値,Sv値のそれぞれの関係

 Table1 にAv値とF値,Tv値シャッター速度,Sv値とISO感度の対応関係を示しておく.厳密に計算すると無限小数になることため,「実用」となっているところに,実際に使用されている値を示している.空欄は使われていない(と思われる)ことを示す.

Table1 対応表(Markdown表のセル結合できねぇのかよ…)6

F値 シャッタースピード ISO感度
Av F値 実用 Tv SS 実用 Sv 感度 実用 機種
-5.0 32 30
-4.7 25.39841683 25
-4.3 20.1587368 20
-4.0 16 15
-3.7 12.69920842 13
-3.3 10.0793684 10
-3.0 8 8
-2.7 6.349604208 6
-2.3 5.0396842 5
-2.0 4 4
-1.7 3.174802104 3
-1.3 2.5198421 2.5
-1.0 0.707106781 0.7 -1.0 2 2
-0.7 0.793700526 0.85,0.8 -0.7 1.587401052 1.6
-0.3 0.890898718 0.95 -0.3 1.25992105 1.3
0.0 1 1.0 0.0 1 1
0.3 1.122462048 1.2 0.3 0.793700526 0.8
0.7 1.25992105 1.4 0.7 0.629960525 0.6
1.0 1.414213562 1.4 1.0 0.5 0.5
1.3 1.587401052 1.6 1.3 0.396850263 0.4
1.7 1.781797436 1.8 1.7 0.314980262 0.3
2.0 2 2.0 2.0 0.25 1/4
2.3 2.244924097 2.2 2.3 0.198425131 1/5
2.7 2.5198421 2.5 2.7 0.157490131 1/6
3.0 2.828427125 2.8 3.0 0.125 1/8
3.3 3.174802104 3.2 3.3 0.099212566 1/10
3.7 3.563594873 3.5 3.7 0.078745066 1/13
4.0 4 4.0 4.0 0.0625 1/15 4.0 50 50
4.3 4.489848193 4.5 4.3 0.049606283 1/20 4.3 62.99605249 64
4.7 5.0396842 5.0 4.7 0.039372533 1/25 4.7 79.3700526 80
5.0 5.656854249 5.6 5.0 0.03125 1/30 5.0 100 100
5.3 6.349604208 6.3 5.3 0.024803141 1/40 5.3 125.992105 125
5.7 7.127189745 7.1 5.7 0.019686266 1/50 5.7 158.7401052 160
6.0 8 8.0 6.0 0.015625 1/60 6.0 200 200
6.3 8.979696386 9.0 6.3 0.012401571 1/80 6.3 251.98421
6.7 10.0793684 10 6.7 0.009843133 1/100 6.7 317.4802104
7.0 11.3137085 11 7.0 0.0078125 1/125 7.0 400 400
7.3 12.69920842 12 7.3 0.006200785 1/160 7.3 503.96842
7.7 14.25437949 14 7.7 0.004921567 1/200 7.7 634.9604208
8.0 16 16 8.0 0.00390625 1/250 8.0 800 800
8.3 17.95939277 18 8.3 0.003100393 1/320 8.3 1007.93684
8.7 20.1587368 20 8.7 0.002460783 1/400 8.7 1269.920842
9.0 22.627417 22 9.0 0.001953125 1/500 9.0 1600 1600
9.3 25.39841683 25 9.3 0.001550196 1/640 9.3 2015.87368
9.7 28.50875898 29 9.7 0.001230392 1/800 9.7 2539.841683
10.0 32 32 10.0 0.000976563 1/1000 10.0 3200 3200
10.3 35.91878555 36 10.3 0.000775098 1/1250 10.3 4031.74736
10.7 40.3174736 40 10.7 0.000615196 1/1600 10.7 5079.683366
11.0 45.254834 45 11.0 0.000488281 1/2000 11.0 6400 6400
11.3 50.79683366 51 11.3 0.000387549 1/2500 11.3 8063.494719
11.7 57.01751796 57 11.7 0.000307598 1/3200 11.7 10159.36673
12.0 0.000244141 1/4000 12.0 12800 12800
12.3 0.000193775 1/5000 12.3 16126.98944
12.7 0.000153799 1/6400 12.7 20318.73347
13.0 0.00012207 1/8000 13.0 25600 25600
13.3 32253.97888
13.7 40637.46693
14.0 51200 51200
14.3 64507.95775
14.7 81274.93386
15.0 102400 102400
15.3 129015.9155
15.7 162549.8677
16.0 204800 204800 SONY α9
16.3 258031.831
16.7 325099.7354 3280000 Nikon 5D



感想

 今日の光通信工学の試験何も勉強してないので落単です.

 明日のアドベントカレンダーはfix君(@baketufix)です.こんなクソ記事書いちゃだめだよ.




  1. レンズ有効径計算ページ-TAMRONより.「F値」のWikipediaには未記載.

  2. 『感度優先モード使ってますか?』のクチコミ掲示板-価格ドットコム

  3. 2017/12/06追加.PENTAXが特許を持ってるので当たり前だった.出願番号2006-247669,開示番号2008-70510で確認できるので暇な人は見てみよう.

  4. 光と色の話 第一部 第26回 人の眼 と 器械(カメラ)の眼(その3)注釈2:定数Nの値より

  5. 光と色の話 第一部 第26回 人の眼 と 器械(カメラ)の眼(その3)注釈3:K (反射光式露出計の校正定数)

  6. 2017/12/04追加 悠希(@yuukip_)さんよりNikon D5はISO3280000まで使えるとの情報提供があったため追加.ついでに機種も書いておいた.